薬局管理学 シラバス
第3・4学年 選択・前期 1.5単位
目的
保険薬局を取り巻く環境は、刻々と変化するが、医療の担い手のめざすところは、いかに患者さんのQOLを向上し、満足してもらえるかというところにある。しかし、これを保険薬局薬剤師として実行するためには様々な裏付けが必要である。法的な問題を知り、技術的に習熟し、知識を蓄積し、どうしたら必要な情報が迅速に手に入れられるかの方法を知り、医薬品の適正使用に貢献することである。特に最近、インターネットやコンピューターを用いて業務を支援するシステムが飛躍的に向上し、これらを上手に使いこなすことがもとめられている。これらのことはとても4年間で学習しつくせない。従って、現場の薬剤師になった後、本当の勉強が始まるのである。本講義では、卒後の薬剤師が自ら学ぶべき課題を網羅的にとりあげる。当然国家試験関連問題ともリンクして学ぶ。
講 義 日 | 回 | 担 当 者 | 項 目 | 授 業 内 容 ・ 目 標 |
平成15年 |
1 | 下 平 | 薬剤師の倫理 | だれのための医療か? 薬剤師倫理規定・管理薬剤師の役割と責任 医療を担うものの心構え |
16 | 2 | 松 本 | 医薬分業 | 医薬分業の過去・現在・未来 薬局業務運営ガイドライン・薬局のグランドデザインについて |
23 | 3 | 下 平 | OTC | セルフメディケイションを支援できる薬剤師になる OTC・衛生材料の知識と実践 |
30 | 4 | 松 本 | 保険調剤と内規 | いろいろな薬局の保険調剤の実際 調剤内規とは・調剤内規の作り方、考え方 |
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5 | 下 平 | 医薬品情報 | 薬を扱うことは情報を扱うこと 情報収集・評価 (インターネット メーリングリスト 医薬品情報データベース) 安全性情報、再評価 副作用報告 |
14 | 6 | 松 本 | コンピューターと薬歴 | いろいろな薬局の調剤の流れと調剤技術の進歩 薬局業務支援のためのコンピューターシステム(現在と未来像) 薬歴管理 (患者さんからいかに情報を得て、記録、利用するか・電子薬歴の可能性) |
21 | 7 | 松 本 | 添付文書の読み方 医療統計 |
薬局薬剤師の添付文書の読み方・使い方 薬局薬剤師に必要な医療統計の実際 |
28 | 8 | 下 平 | 服薬指導 | 聞き出せて、説明・納得してもらえる薬剤師 患者さんへの情報提供 患者さんへの服薬指導の実際 |
6/ 4 | 9 | 下 平 | 疑義照会 | 医師への疑義照会のポイント 医療従事者への医薬品情報提供の実際 医-薬連携 薬-薬連携 |
11 | 10 | 松 本 | 関連法規と在庫管理 | 保険薬局における収支バランスについて 薬事関係法規と調剤実務 人材の確保 在庫管理の考え方と管理センターの役割について 医薬品流通 |
18 | 11 | 松 本 | リスクマネージメント 介護保険 |
危機管理 (医療過誤対策を含む) 医療保険の実際 医療保険と介護保険の取り合いについて(在宅を含む) |
7/ 2 | 12 | 下 平 | 漢方薬 | 保険における漢方処方 西洋薬との併用 漢方薬の副作用 |
9 | 13 | 松 本 | 試験研究 | 保険薬局における研究活動について どのようなことをテーマにすべきか どのようなところで発表を行っているか |
16 | 14 | 下 平 | 医薬用語と臨床検査値 これからの薬剤師に求められること |
薬局の現場で必要な医療用語 臨床検査値 期待に答えられる薬剤師になるために |
教 科 書 | 薬学生のための保険薬局1ヶ月実習テキスト | 八王子薬剤センター教育・情報部 編、株ェ王子薬剤センター 発行 |
参 考 書 | 治療薬マニュアル2003 | 医学書院 |
調剤学総論 | 堀岡正義 著 南山堂 発行 | |
連 絡先 | 下平 TEL:0426-66-0931 | E-mail: shimodaira@jasdi.jp URL http//www.geocities.co.jp/CollegeLife-cafe/1162/ |
松本 TEL:0426-66-0931 | E-mail:yusuke@cbi.or.jp |