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1. 承認概要 | ||
新有効成分 2024年6月 / 2024年10月 発売 | ||
2. 薬効分類名 | ||
アトピー性皮膚炎治療剤/尋常性乾癬治療剤 | ||
3. 一般的名称 | ||
タピナロフ | ||
4. 適応症 | ||
○アトピー性皮膚炎 ○尋常性乾癬 | ||
5. 類薬との比較 | ||
〇アトピー性皮膚炎と尋常性乾癬に使用される外用剤 ・ステロイド、ブイタマー 〇アトピー性皮膚炎に使用される外用剤 ・プロピック、コレクチム、モイゼルト 〇尋常性乾癬に使用される外用剤 ・ドボベット、オキサロール | ||
6. 特徴 | ||
[特徴] 本剤は、新しい作用機序を有するアトピー性皮膚炎及び尋常性乾癬の新規治療薬であり、1日1回患部に塗布する水中油型のクリーム剤です。 [作用] 本剤の有効成分タピナロフは、芳香族炭化水素受容体(AhR)を活性化することにより、炎症性サイトカインを低下させ、抗酸化分子の発現を誘導して、皮膚の炎症を抑制するとともに、皮膚バリア機能を改善する治療用AhR調節薬(TAMA)です。 AhR:aryl hydrocarbon receptor TAMA:therapeutic aryl hydrocarbon receptor-modulating agent [用法・用量] 〈アトピー性皮膚炎〉 通常、成人及び12歳以上の小児には、1日1回、適量を患部に塗布します。 〈尋常性乾癬〉 通常、成人には、1日1回、適量を患部に塗布します。 [臨床成績] ■アトピー性皮膚炎における臨床成績 成人及び小児(12歳以上)のアトピー性皮膚炎の症状を改善しました。 8週時のIGA反応率※1は、ブイタマークリーム1%群でプラセボ群と比べて有意に高く(p<0.05、CMH test、検証的な解析結果)、プラセボ群に対するブイタマークリーム1%群の優越性が検証されました(ZBB4-1試験:12歳以上)。 ※1 IGA反応率:IGAスコアが0(消失)又は1(ほぼ消失)で、かつベースラインから2段階以上改善した患者の割合 ■尋常性乾癬における臨床成績 成人の尋常性乾癬の症状を改善しました。 12週時のPGA反応率※2は、ブイタマークリーム1%群でプラセボ群と比べて有意に高く(p<0.05、CMH test、検証的な解析結果)、プラセボ群に対するブイタマークリーム1%群の優越性が検証されました(ZBA4-1試験:18歳以上)。 ※2 PGA反応率:PGAスコアが0(消失)又は1(ほぼ消失)で、かつベースラインから2段階以上改善した患者の割合 [副作用] 主な副作用は、発現率5%以上に適用部位毛包炎、接触皮膚炎、適用部位ざ瘡、頭痛が報告されています。 <引用元> https://www.vtama-tapinarof.jp/product/feature/
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7. 使用上の注意と服薬支援 | ||
[患者さんへの指導例] 1.お薬は、すり込まず、やさしくのばすようにしましょう。ティッシュが皮膚につく、または、皮膚がテカる程度が、お薬の効果を発揮できる塗り方です。 2.1FTU(finger tip unit)という単位を用いて塗る量の目安とします。 これは人差し指の先端から第一関節までチューブから絞り出した量が、両方の手のひらに塗る量に相当するという塗り方です。 3.皮膚の赤みは消えても、触ったときにザラザラしたり、乾燥している場合には、まだ皮膚の奥に炎症が残っている可能性があります。「皮膚の状態が良くなった」と思っても自分の判断で塗ることを中断せずに、医師の指示に従いましょう。 4.使用する際は皮膚感染症と診断された部位、粘膜(眼や口、鼻の中など)や皮膚の傷やただれがある部位を避けて使用してください。 5.万一、眼に入った場合は、直ちに水で洗い流してください。 6.8週間(2ヵ月)塗り続けても症状が改善しない場合は、医師に相談してください。
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8. 製造販売元など | ||
製造販売元(輸入元):日本たばこ産業株式会社 販売元:鳥居薬品株式会社 お問合せ先:鳥居薬品株式会社 お客様相談室 0120-316-834 |