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2025年9月製造販売承認

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■ネフィー点鼻液1mg ,2mg■ナルティークOD錠75mg
■ ナルティークOD錠75mg
ナルティークOD錠75mg
1. 承認概要
新有効成分 2025年9月 / 2025年12月 発売
2. 薬効分類名
経口CGRP受容体拮抗薬
3. 一般的名称
リメゲパント硫酸塩水和物
4. 適応症
片頭痛発作の急性期治療及び発症抑制
5. 類薬との比較

ナルティークはCGRP関連剤として我が国で初、アクイプタ(​2026年1月23日薬事審議会医薬品第一部会にて承認了承で未発売)は2番目の内服薬です。ナルティークは頭痛発作時、予防の両方に適応があり、アクイプタは予防に適応があります。
6. 特徴
【特徴】
日本で初めて、片頭痛発作の急性期治療及び発症抑制の両方の適応を有する薬剤です。
CGRP 受容体をターゲットとした初の口腔内崩壊錠(ODT)です。
片頭痛発作時に頓服で使用、予防には隔日で服用します。半減期は 11 時間です。  
他のCGRP関連薬と同様に、トリプタン系薬剤と異なり、血管収縮作用による脳、心臓へのリスクが少ないです。

【承認状況】
2020年に片頭痛発作の急性期治療、2021年に片頭痛発作の発症抑制を適応症として、米国で最初に承認されたました。欧州連合では片頭痛発作の急性期治療及び発症抑制の両方を適応症として、2022年に承認されました。

【作用機序】
 CGRP は、内因性のアミノ酸 37 個から成るペプチドです。片頭痛では、脳の三叉神経からCGRPという物質が放出されて血管を広げ、炎症や痛みの信号を強めます。CGRP製剤は、このCGRPや受容体の働きをブロックして、血管の広がりと痛みの伝達を抑えるため、頭痛が起こりにくくなります。

【用法・用量】
〈片頭痛発作の急性期治療〉
通常、成人にはリメゲパントとして1回75mgを片頭痛発作時に経口投与します。
〈片頭痛発作の発症抑制〉
通常、成人にはリメゲパントとして75mgを隔日経口投与します。

【副作用】
主な副作用として、便秘、浮動性めまい、吐き気、下痢などが報告されています。

【相互作用】
本剤はP-gpの基質であり、主にCYP3A4で代謝され、一部はCYP2C9で代謝されます。強いCYP3A4阻害剤のクラリスロマイシン、イトラコナゾール、リトナビ等は薬剤との併用を避けることが望ましいです。強い又は中程度のCYP3A4誘導剤のフェノバルビタール、リファンピシン、セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)等にいつても併用を避けることが望ましいです。
ナルティークは頭痛発作時(1回1錠)、予防(1錠/隔日)の両方に適応があります。
7. 使用上の注意と服薬支援
【薬剤師への注意】
1.本剤は国際頭痛学会による片頭痛診断基準により「前兆のない片頭痛」あるいは「前兆のある片頭痛」と確定診断が行われた場合にのみ投与します。
2. 末期腎不全の患者(eGFR 15mL/min/1.73m2未満)については、本剤の非結合形の血漿中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがあるので投与を避けることが望ましいです。

【患者さんへの指導例】
1.脳の血管の広がりと痛みの伝達を起こすCGRPの作用を抑えることで、頭痛が起こりにくくなります。
2.吸湿性を有するため、使用直前に乾いた指でブリスターシートから取り出してください。ブリスターシートから出したまま保管しないでください。
3.本剤は舌の上又は舌下で唾液を浸潤させた後、水なしで服用をしてください。
 
8. 製造販売元など
ファイザー株式会社
Pfizer Connect/メディカル・インフォメーション

〒151-8589 東京都渋谷区代々木3-22-7
TEL 0120-664-467
(文責 下平秀夫) 2026年2月